《時代のソウルを聴く》独DEUTSCHE GRAMMOPHON 2530 730☆ブルーリングラベル☆ミルシテイン(Vn)、J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ No.2、No.3

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Nathan MILSTEIN – BACH : Partitas for Solo Violin N0.2 and No.3 – Deutsche Grammophon 2530 730

アナログレコード

【器楽曲】

ライヴのように生々しく、ミルシテインの入神した感情が深いところからヴァイオリンの音となって現れてくる熱演

バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2,3番

レーベル Deutsche Grammophon
レコード番号 2530 730
演奏者 ナタン・ミルシテイン
作曲家 J.S.バッハ
録音種別 STEREO
ジャケット状態 EX
レコード状態 NM
製盤国 DE(ドイツ)盤
グレード(器楽曲) ミディアム

価格

価格 通販価格
通常価格 6,000円

詳細レビュー

嫌みの無い聴後の心地よさは、歪み感の無い優れた録音の賜物だろうか。J.S.バッハの《シャコンヌ》として一際馴染み深い名曲がある《パルティータ2番》だけを全集から分売したオリジナル盤。流麗で楷書体では無い演奏だけれども、レコード音楽がロック、ラテン、レゲエが人気の時代。そんな世間の風が反映していると感じる“ソウル”のあるクラシック演奏になってます。1973年録音。評価の高い全集からの一枚物(ほかの曲の分配はありません)。エンジニアは名手クラウス・ヒーマンでやや細身ながら歪み感のない、高貴且つ清潔なヴァイオリンの音を聴かせてくれます。ブルーリング・ラベル、チューリップはありません

Live歌手達が、ほとんど生涯で一番良い時期の録音。
的確に役にハマる歌手が揃っています。適材適所、しかもネームバリューもある豪華な歌手たち。この時代の歌手はレコード会社との専属契約を結んでいるのが常で、英コロンビア(EMI)が歴史のある大手レコード会社とはいえ天のサイコロがピタリと目を出した奇跡。それとも運命のイタズラかフィルハーモニアとの良好な関係を構築したかに見えたカラヤンは、1955年にベルリン・フィルの首席指揮者に就任してしまい、その後期待されたカンテッリが1956年に航空事故で急死。1959年にはクレンペラーは常任指揮者(後に終身)に就任し多くの演奏、録音を残すが、クレンペラーで録音されていたら結果はどうだったろう。

実際はジュリーニにお鉢が回ってきた。この時ジュリーニ45歳。指揮者もオーケストラも、オペラの上演には不慣れだったからこそレコード芸術としても歌劇「ドン・ジョヴァンニ」は知性と情熱とのバランスがとれた音楽として理想的だ。
演奏している音楽の流れと「間」が見事で軽くスルーされそうな第1幕の最終場やひとり寂しくの六重唱などすばらしい、劇的な場面のドラマよりも聞き所。生き様を吹っ切れる年齢に達していない指揮者の先を思う気持ちがリズムやテンポに感じられるのかもしれない。

弦の各声部を明瞭に浮き彫りにした若々しく、しなやかな響きのオーケストラをバックに絶頂期の歌手たちの歌声を余すところなく汲み上げることが叶うのがコレクター垂涎のアミコロ・ジュリーニ盤。ブルー・アンド・シルヴァー・ラベルともいう網目にコロンビアと名前が入ったラベルのレコード盤の再生音は、やはり音が緻密で鮮明、弦に艶があります。

1950年代のモノラル録音ですが、ヴァイオリンの音は美しく艶やかで匂い立つ様な色気が有り、演奏も気品に満ちた素晴らしいものです。

録音:1955年1月19日
セッション・モノーラル:ピッツバーグ、the Syria Mosque

英国ファーストプレス、Full Dimensional Sound


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